イル・フランチェスカーノの歩み

イル・フランチェスカーノは、1800年代後半ごろ、馬車の御者や地元の職人のための安くておいしい店として、フィレンツェの人々の生活に根付き始めます。店頭入り口に掲げられた『Pizzicheria e Canova di vini(ピッツィケリアとカノーヴァのワイン店)』という大理石の看板は、当時の名残としてイル・フランチェスカーノが人々の生活から切っても切ることのできない重要な社交の場であったことを示しています。70年代、80年代には、フィレンツェを代表する劇場テアトロ・ヴェルデの関係者や、イタリアを代表する名優、ヴィットリオ・ガズマン、または若き日のロベルト・ベニーニなどがこの店を訪れ、演劇論について語り合いながら夜を過ごしたと言われています。